新型コロナウイルスに思うこと
1月の終わりに中国武漢の感染者数をみて、
「感染力の強いウイルスが登場したなあ。世界中に拡がっていくんだろうなあ。
インフルエンザと同じようなものだろうから、日常予防で静まるのを待つしかないだろうなあ。」と思い、
その後、イタリアの爆発的な感染を知った際は、
「イタリアの医療体制が脆弱なのが要因だろう。インフルエンザと同じくらいの致死率なので、日本で感染が増えても、イタリアのようにはならないだろう。」
と傍観者的に思っていたものが、
終息の見通しは見えず、世界中の感染者の増加、医療崩壊の危機を知るにつれ、
背筋の凍る思いに変わりました。
過去にパンデミックと言われる感染症は、紀元前の天然痘、中世のペスト、近代の結核など、非常に大規模な被害が発生し、それらは時の政治・経済・社会へ大きな影響を与えたと改めて再認識しました。
また、近年のパンデミックとして最も大規模な感染症は、
1918年から1920年に流行したスペインかぜ(A型インフルエンザ)で、
全世界で患者数約6億人(当時人口は18億人),2,000万から4,000万人が死亡したとされていおり、
日本の患者数は、2380万人(当時人口5700万人)、死亡者は38万人と
東京都健康安全研究センターの『日本におけるスペインかぜの精密分析』に
報告されていました。
今回の新型コロナウイルスは、感染力が非常に強く、患者の増大は、医療の崩壊を招き、世界人口の3分の1が感染したスペインかぜのような状況を生み、衛星管理の問題も起こることから致死率も高くなる危険な感染症です。
現代の進歩した医療においては、これほどの甚大な被害はないだろうと多くの人が思っている中、世界各国のその医療が崩壊の危機に瀕している現在は、明らかに非常時と捉えた行動が必須と思います。
また、自身が感染しているのか判らない人が増え、
知らず知らずに人に移してしまうこと、
それが原因で誰かが死亡してしまう悲惨な状況が続出する
恐ろしい事態を少しでも回避する行動に心がけます。
白木 香生
0コメント