1972年ピークからほぼ半減の婚姻数
1972年(昭和47年)から2017年(平成29年)の
初婚、再婚婚姻数、婚姻率の推移です。
婚姻数は、1972年がピーク(約110万組)となっており、
2017年は約60万組と1972年から45%減少しています。
漸次減少している婚姻数ですが、2000年以降で見ると、
2000年,2006年,2008年,2012年は前年より増加しています。
2000年は、ミレニアム婚
2006年は、紀子様の男子ご出産
2008年は、リーマンショック、豪雨災害
2012年は、東日本大震災翌年、豪雨災害が起こり
一概にいえませんが、国民的なお祝い機運や、大きな社会不安が
起こった時には、人との寄り添いを求める
機運の高まりが生まれるのではないかと思います。
初婚数の前年増加の傾向は同様ですが、
1972年ピークの約100万組から、2017年は50万組と半減しています。
社会環境などによる結婚観の変化が現れているようです。
再婚数は、男性が1990年に、女性が2000年に10万組を超え、
2006年まで増加し、その後減少しています、2017年時点は
男性約12万組、女性10万組となっています。
離別の増加や健康寿命の延伸などがその要因と考えられます。
婚姻率の推移(日本人人口に対する比率)は、1972年約1%から2000年,2001年が
0.64%、その後は漸次減少し続け、2017年は0.49%と、0.5%を割り込む、
1000人に5人に届かない婚姻率になっています。
NHK研究所による2018年「日本人の意識」調査では、
「必ずしも結婚は必要ない」68%
「結婚しても、必ずしも子どもを持たなくてもよい」60%と
1993年調査時はそれぞれ51%,40%であった比率が、大きく変化しています。
結婚への意識の変化と、婚姻数の減少は、今後の家族や家庭のあり方の大きな
変容を表していると思います。
活発に活動できる健康な年代から、高齢、老後を迎えたときに
人は、共生や寄り添い、相互支援を求めていくものと思います。
その中で、最も大切なコミュニティは、家族、家庭だと思います。
「今」、だけでなく、将来を意識してパートナー探しの行動を起こすことを
願い、サポートできればと考えてしまう、現代の婚姻動向と感じています。
#全国仲人連合会 #世田谷弦巻支部
白木 香生
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